東欧ワインの現状

~積極的に広げる理由~

(2017.6.20更新)

元々葡萄と言う植物は、カスピ海と黒海の間の地域から発生し、世界中に広がりました。最適な環境である、葡萄の生まれ故郷では、自然と葡萄栽培が盛んです。

ワイン栽培の歴史は、フランスで2000年。それに比べ、この地域では5000年とも6000年とも言われ、圧倒的なワイン伝統国となっています。しかしながら、この地域の国々が社会主義に属していた時期、我々民主主義国家へは殆ど情報も入りません。また、共産主義においては、品質よりも生産量に重点が置かれたため、その名声は失われていました。

しかし、ソビエト連邦が解体し、これら諸国がEU加盟を果たした後、事態は大きく変化しました。
世界の最新技術が流れ込んだ現在、これらの国々は、輝かしいワイン名産国としての地位を取り戻しつつあります。しかも、フランスやイタリアと比べ、圧倒的に人件費も、畑も安く調達できる環境があり、各段に有利なワイン生産が始まっています。

ルーマニアなどは国を挙げて、かつてのワイン王国復権を果たそうと、莫大な投資を行いました。80年代に精力的な投資が行われたブルゴーニュと比べて、30年も進んだ設備でワインを醸し、世界に売り込みをかけます。銘醸畑に、最新の設備。それが安く手に入るとなれば、カーヴドテールにとっては重要なワイン産地です。

2015年より毎年、この地域にスタッフを送り込み、情報の収集に当たっています。最高の日常ワインをご提供するために、今後も油断なく世界のワイン産地を見て回ります。
以下は、ルーマニア視察イベントのチラシです。

有限会社トロワイグレック代表 山本俊

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